本学と株式会社内田洋行との共催によるICTセミナー「北海道限定GIGA活用セミナー “冬”」を開催しました
2024年3月4日
日博备用网址6年2月22日(木)、北見市西地区公民館において、本学は株式会社内田洋行との共催により、オンラインと対面のハイブリッド式によるICTセミナー「北海道限定GIGAセミナー“冬”」を開催しました。第6回目の本セミナーは、ネクストGIGAスクール構想を見据えた北海道内の教育現場における優れた実例と全国の先端事例などを発信?共有することを目的とし、知の発信拠点としての本学と、ICT環境整備で多数の実績をもつ株式会社内田洋行との産学連携の取り組みとして継続されています。今回もオホーツク振興局管内の特性に着目しながら「ICTリーダー」にスポットを当て「教育ネットワークを広げる」ことを目指し、北海道教育委員会をはじめ、北見市教育委員会、網走市教育委員会、佐呂間町教育委員会、湧別町教育委員会といった行政機関との連携のもとで開催となりました。
開会にあたり、未来の学び協創研究センター長 後藤泰宏及び、内田洋行北海道地域事業部の藤井真哉営業部部長から挨拶がありました。
続いて、本学未来の学び協創研究センター主任センター員 佐藤正範 特任講師から「GIGAスクール構想の現在地とこれから」と題し、政策的背景や北海道各地や全国の先端事例を交えた個別最適で協働的な学びをICTで活かす具体例が紹介されました。福岡県教育庁教育振興部義務教育課指導主事 野坂稔氏からは「GIGAスクール構想を推進する福岡県の取組」と題し、福岡県が目指す教育の形として子どもたちが自発的に情報共有や問題解決を行う様子や、ICT研修や研究指定校の取り組みなどを紹介いただきました。内田洋行ネットワークサポートセンター課長 大塚輝氏からは「2ndGIGAに向けたこれからの教育ネットワーク」と題し、一人一台端末の着実な更新やネットワークアセスメントの実施、GIGA端末を生かすための整備のポイントなどが示されました。
リレー登壇では、北見市教育委員会学校教育部総務課 田内勇太氏から「ICT巡回訪問員として」、北見市中央小学校教諭 中川道高氏から「チーム中央小 ICT 授業モデルの確立」、網走市立東小学校教諭 谷口寛人氏から「GIGAを前向きに捉えた3年目の今」、佐呂間町立佐呂間中学校教諭 日笠竜一氏と深川敬史氏から「保健体育科におけるICT の活用」、湧別町立湧別小学校校長 佐上義朗氏から「湧別町GIGAスクールの一歩」と題し、お話をいただきました。
パネルディスカッションでは、各講演者がICT教育に関する意見や質問に答えました。家庭との学習連携や授業の見直しに各種アプリやQRコード等の活用が有効であることや、若手とベテランのタッグなど教員間の情報共有の重要性などが共有されました。
このセミナーには、現職教員、学生、教育委員会関係者、大学教員など、合計106名(現地参加15名?オンライン参加91名)の参加があり、現地で参加されたオホーツク教育局教育支援課長 田中智則氏からは「教育現場の課題に直結した内容だった。授業におけるICTの効果的な活用や組織的に取り組む方法などが、実践発表やパネルディスカッションで明確になった。セミナーの中で強調されていた情報共有と横のつながりによって、ICT活用の機運を高めていきたいと考えています。」と感想をいただき、佐呂間町教育委員会教育長 谷川敦氏からは「事例発表が学校種の違いや、教員、校長、巡回支援員や企業の方などお立場の違いがあり、どの観点でも参考になる内容だった。学校現場の端末活用が得意な先生にも、まだ苦手な先生にとっても、それぞれにとって学んでいきたいと思えるポイントが散りばめられていた。」と、現職の先生方や学校関係者にとって有意義な内容であったことをお話しいただきました。
司会進行と講演を務めた本センター佐藤正範 主任センター員は、「オホーツク振興局のGIGAスクール構想の推進は全国的に見てもかなり進んでいることに驚かされた。本セミナーによる情報発信と共有が、ネクストGIGAを見据える各自治体や先生方の後押しになっている事が改めて確認できた。」とセミナーを総括しました。
本セミナーは、地域の特性に焦点を当てながら、先端事例を共有できる場として各自治体?教育委員会から好評をいただいており、今後も道内各地での開催が計画されています。