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NEWS(お知らせ)JICA課題別研修「”子どもの学びを保障する”へき地教育振興~MDGs/EFAの達成に向けて(B)」が修了しました

2016年7月15日

 本学では、今年度、新たにJICA課題別研修「“子どもの学びを保障する”へき地教育振興~MDGs/EFAの達成に向けて(B)」を、中南米5ヶ国9人の研修員を対象に実施しており、7月8日(金)に、無事に所期の研修目標を達成し、閉講式が行われました。

 研修は東京、札幌、釧路、帯広の4ヶ所を中心に、講義、実習、視察、発表等が行われました。(研修の詳細な内容は、こちらをご参照ください。)

 3週間の研修期間中は、境智洋釧路校准教授がコースリーダーとなり、松野孝本学国際協力アドバイザーとともに研修に同行し、研修員に対してアドバイスを行いました。境准教授は、研修開始早々、参加各国の課題把握と最終成果品作成のためのワークショップで、本研修に対する研修員の意識付けを、また、松野アドバイザーは、複式授業案の作成を細かく指導しました。

 さらに、本学へき地教育研究支援部門の川前あゆみ部門長をはじめ釧路校の教員による講義、道東地区のへき地小学校での視察、複式学習指導案の作成及び模擬授業の実施、帰国後のアクションプランの発表等、多岐にわたる研修内容を研修員は精力的に受講しました。

           
                  (複式学習指導案作成)
           
                   (模擬授業の様子)

 研修員は、北海道での研修で、算数の問題解決的な授業の展開、複式学級における指導方法や教材の作成等、自国に活用できるへき地教育指導法を習得するだけでなく、へき地小学校児童や将来教員を目指す本学学生との交流を通じ、日本の教育現場を理解することができたと思われます。

 また、釧路校の教職員、学生、留学生や釧路市民との交流を図るインターナショナルナイトでは、150名を超える参加者がありました。各国の展示ブースでは研修員の国紹介が行われ、ダンスや民族衣装などが紹介されました。また、インターナショナルナイトに先立ち、学生が企画した書道交流、教育ディスカッション、もちつきも行われ、大いに交流の輪ができました。

        
                 (もちつき体験)
        
              (インターナショナルナイト!)

 アクションプラン発表では、研修員が帰国後、本研修で学んだ知識、技術を普及させるための具体的な手段、方法が示され、川前部門長からは、地方自治体へのアクションの重要性及び現場の教員との共有に留まらず、発展的に教育の改善につなげるためにも、自身のサポーターとともに推進していくことが重要である旨のコメントがありました。また、評価会では、全ての研修員が、「案件目標を達成した」「プログラムのデザインは適切」であると回答しました。

 研修員からのコメントを以下にいくつか紹介します。
  • 指導案、板書計画、複式学習指導の特徴である「わたり」と「ずらし」、秩序の正しさ、クラスのまとまりと清掃や礼節、資源の適切利用を学んだ。
  • 教員の指導は円滑であり、日本人は家族を大切にしている。また、へき地では、動物や自然環境を大切にしている。教育委員会は次世代の育成に注力し、へき地校に支援を惜しまないことが素晴らしい。知識の量より知識の適用を重視するという点に共感した。
  • 本研修は素晴らしいものであった。特に授業計画等、非常に適切な内容であった。児童の問題解決的な思考の発達を狙ったアプローチを使うことで、児童は、自分で考え、振り返り、自分の考えを表現すること、自身を発達させることが促されている。また、人間と環境を大切にする価値観が、「教え」の中で明確にされていた。
  • 北海道のへき地校での校長先生、教員や児童達と過ごした経験は私にとって大変重要なものであった。帰国後、同僚に伝えていきたい。

 研修員の母国では、小学校1年生から6年生までを一つのクラスで一人の教員が行っているケースもあり、各国が抱える課題は様々ですが、帰国後、これら課題を克服して、各国のへき地教育の改善、ひいては、国連ミレニアム開発目標(MDGs)におけるEFA(Education for ALL:EFA)の達成に、本学が少しでも寄与できればと考えています。
 最後に、本研修実施にあたり、ご協力頂いた厚岸町立床潭小学校?標茶町立塘路小中学校?鹿追町立上幌内小学校の皆様、厚岸町?標茶町?鹿追町各教育委員会の皆様、釧路市立博物館?釧路市こども遊学館の皆様に改めて御礼を申し上げます。

       
               (閉講式終了後の記念撮影)

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